彫刻家・鈴木千賀子(1949年埼玉県生まれ)の創作活動40年の歩みを辿る展覧会が埼玉県立近代美術館内で開催される。
木と布から生まれた創作人形をはじめ、木彫や陶彫で温かみのある立体表現に取り組んできた。
鈴木の表現する祈りの造形――天使・お地蔵様・仏像――に、愛らしい動物たちと少年との物語は、慈愛に満ちており、観る人の心に癒しと元気を与えてくれる。
近年は「鳥獣戯画」の立体化を図り、絵巻物の世界から飛び出し、いきいきと躍動する動物たちの作品を発表し、好評を博している。
創作活動40周年とともに自身30回目の個展となる今展では、初期の創作人形から木彫と陶彫の新旧作まで約100点を展観する。
これまで出会った人々への感謝を胸に、精魂こめた鈴木の作品はひとすじの愛の光を放ち、人の心を優しく包み込んでくれるだろう。
なお、節目となる今展にあわせ、これまでの代表作を中心に自選した作品集を刊行する。
【展覧会】創作活動40周年 鈴木千賀子の世界展
【会期】2024年3月12日(火)~17日(日)
【会場】埼玉県立近代美術館 地下一般展示室4(埼玉県さいたま市浦和区常磐9-30-1)
【TEL】048-824-0111
【営業時間】10:00~17:30(最終日は15:00まで)
【料金】無料