「”肉体”は”生”そのもの」美術家・北見明子 銀座・兜屋画廊で新作展開催 

2024年08月30日 11:00 カテゴリ:最新のニュース

《Works #0307 春夏コレクション》 2024年 9×9cm print works

《Works #0307 春夏コレクション》 2024年 9×9cm print works

 

――肉体の深層
医学の研究は人体が主本で
芸術は 美術や音楽 舞踊 あらゆるパフォーマンスの表現として
夢や幻想 欲望……
肉体は宇宙的であり
そして 私は まだ生きている

 

国内外で活躍する美術家・北見明子(1972年愛知県生まれ)の最新個展が銀座・兜屋画廊で開催される。

 

昨年、フランスで開催された「10 ere Biennale Hors Normes」での出品に続く今展。
出品される新作は、自ら撮影した身体写真などを主に制作されている。
制作のきっかけになったのは、昨年体調を崩していた時期に感じた思いだったと、北見は振り返る。

 

《Works #0724 eye》 2024年 print works 9×9 cm

《Works #0724 eyes》 2024年 print works 9×9 cm

 

「寝室の机で写真アルバムの整理をしていたことが切っ掛けで制作が始まりました。”死”を意識した時間も少なくありませんでした。そのような状況で”肉体”は”生”そのもの。そんなことを感じ、写真という具象的なものを使って制作したくなったのだと思います」

 

「アートは特別なものではない。もっと身近であってほしい」と作品はいずれも「駄菓子のおまけについているようなカードをイメージした」という。

 

セルフポートレートによる作品、蜘蛛女の連作……シュールでユーモラスなイメージを喚起しつつ、現代を反映する約150点の小品に溢れ出る”北見明子ワールド”を楽しんでほしい。

 

左:《Works #0802 内臓バニー》 2024年、print works 右:《Works #0511 蜘蛛女》 2024年、print works

左:《Works #0802 内臓バニー》 2024年、print works
右:《Works #0511 蜘蛛女》 2024年、print works

 

また、初日16時より北見がアルバムジャケットを手掛けるなど親交の深いアコースティックベース奏者・吉野弘志によるソロライブが開催される。
音楽とアート、二人の世界が重なり合う貴重な時間をお見逃しなく。

 

【展覧会】肉体の深層 北見明子展

【会期】2024年9月18日(水)~29日(日)

【会場】兜屋画廊(東京都中央区銀座6-16-5銀座さ可井小川ビル7階)

【TEL】03-5801-5855

【営業時間】10:00~18:00(最終日は17:00まで)

【料金】無料

【ホームページ】http://www.gallery-kabutoya.com/

 


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