国内最大規模の総合美術展「日展」が、今年も11月2日(金)に開幕を迎える。鑑賞者に向けた多彩なイベントは今年も数多く予定。その中から、とくにおすすめのものを紹介したい。
注目は11月12日(月)のシンポジウム「日展の今日から明日へ」。2部構成となり、午後1時30分から、美術評論家・瀧悌三氏による講演、午後2時10分からは瀧氏に加え、日展理事長・中山忠彦氏、同副理事長の寺坂公雄・奥田小由女の両氏に、司会として日展理事で東京藝術大学学長の宮田亮平氏が参加。本年は「日本の美はここから」とコピーを掲げる日展が、意気込みも十分に新たな取組を見せる。なお、この11月12日は「日展の日」として入場無料となる。
評論家などの眼を通して、出品作品や歴史を振り返るには講演会がおすすめ。日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の全5科が、それぞれ開催する。
▶11月3日(土・祝)「日本画」京都市美術館学芸課長・尾﨑眞人氏
▶4日(日)「洋画」美術評論家・武田厚氏
▶10日(土)「彫刻」大阪成蹊大学教授・太田垣實氏
▶17日(土)「工芸美術」秋田公立美術工芸短期大学学長・樋田豊次郎氏
▶23日(金・祝)「書」書道文化研究家・西嶋慎一氏
そのほか、親子鑑賞教室や映像による作品解説なども予定。詳細はホームページやチラシを参照のこと。予約申込、問合せは以下まで。
日展事務局・展覧会係(東京都台東区上野桜木2―4―1)☎03―3823―5701
【関連リンク】 公益社団法人 日展
「新美術新聞」2012年10月21日号(第1294号)8面より