今年10月、第80回展を迎える洋画団体・独立美術協会。その歴史を紹介した『独立美術協会80年史』が刊行された。
本書は、同会の奥谷博を中心に、相田幸男、今井信吾、大津英敏、金子亨、林敬二、福嶋瑞穂、吉武研司で刊行委員会を結成し、編纂が進められた。
物故創立会員から現会員までの出展作品図版を一部掲載しているほか、美術評論家の富山秀男、原田光、宝木範義、本江邦夫、酒井忠康、南嶌宏、土方明司の寄稿文、会員22名による回顧録、橘川英規が編纂した協会年表、また地方・支部活動記録などを収録する。
同会では、第80回記念展および本書刊行の準備と並行し、会員100余名が参加した「輝け―独立美術」展(日本橋三越本店)を3年にわたって開催し、この節目を盛り上げてきた。本書もまた、まさに会員が一丸となって完成させた労作である。
【詳細・問合せ】 独立美術協会 ☎03-3490-5881
【関連リンク】 独立美術協会 公式ホームページ
「新美術新聞」2012年10月21日号(第1294号)8面より