全フロアに16ジャンル、200名のクリエイターが集結
100年近く東京・神田の地にあった東京電機大学が今年4月北千住に移転、その跡地では新たな開発計画がある。粋の町に多くの人々が集い学んできた空気と記憶。まだ校舎が残る、この時期に過去の記憶と未来への思いを共有するアートプロジェクトを東京藝術大学と地元有志とがこのほど協同して立ち上げた。<神田コミュニティアートセンタープロジェクト 『TRANS ARTS TOKYO』>がいま開催中だ。
主催は東京藝術大学(美術学部絵画科油画専攻)、プロジェクトの運営は中村政人(東京藝大美術学部准教授、3331 Arts Chiyoda統括ディレクター)が率いる一般社団法人非営利芸術活動団体コマンドNがあたる。
アーティストは現代アート、デザイン、建築、ファッション、パフォーマンスなど16ジャンルから約200名のクリエイターが参加し、作品展示や公開スタジオ、ライブパフォーマンス、トークセッションなどを行う。
コミッションワーク・アーティストでは、O JUN、椿昇、日比野克彦、福田美蘭、藤浩志ら。「ポートレートプロジェクト」は池田晶紀(ゆかい)の写真。「かんだまちなかライブ編みプロジェクト」は、203gow。ほかにファッション、アーティスト・イン・レジデンスなど全館で新たなアートの胎動を盛り上げる。詳しくは、特設サイトまで。
【会期】 2012年10月21日(日)~11月25日(日)
【会場】 旧東京電機大学校舎11号館(千代田区神田錦町2―2) ☎080―4860―3331
【開館時間】 12:00-19:00 (入場は閉館30分前まで) 【休館】 火曜
【料金】 500円(パスポート制)
「新美術新聞」2012年11月1日号(第1295号)3面より