書

     
   

題材は、新古今和歌集より宮内卿の歌二首。宮内卿は式子内親王と共に新古今を代表する女性歌人。この歌は、鮮麗な絵画的な色彩が興趣の中心をなし、新古今の妖艶美の極みというべき名歌である。王朝文化千年のかな書の伝統に、平成の現在のかなの創造的表現は如何にあるべきか、常に試行錯誤しながら制作している。


題材は、新古今和歌集の春の歌、秋の歌二首。作者は摂政太政大臣・藤原良経。良経の歌風は、上品で平明清新であり、私のかな書も清らかで品のある格調を一番大事にしています。制作の時は、気張って気張らない無心の境地で、おおらかに、伸びやかに、気宇壮大にと心掛けています。

   

 
 

日比野光鳳

HIBINO KOHO

文化功労者、日本藝術院会員、日展顧問、読売書法会最高顧問
日本書芸院最高顧問、水穂会会長
 
1928年
 
1975年
1987年
1997年
1999年
2004年
2008年
2011年
京都府生まれ
日比野五鳳に師事
日展特選(同78年)
日展会員賞受賞
日展内閣総理大臣賞受賞
日本藝術院賞受賞
旭日小綬章受章
日本藝術院会員となる
文化功労者となる

 
     

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