彫刻

     
   

   

第67回二紀展(国立新美術館)「ZEPHYROS」132.0×43.0×41.0cm

ゼフィロス…、地中海の春を告げる風です。今回は七分身としました。70%の大きさです。体の表面を、いわゆる完成した部分と大きな面でとらえた荒いマチエールの部分で、初春から花が咲き誇る春のさかりまでの時の流れを表現しようと試みました。
 
生きているとは、感動するとは、精神性が高い、低い、深い、浅いとは、共感するとは、今これを何故描くのか、描かなければならないのか、等々繰り返し本質を自分に問いかける。
絵画は見えない空間を、物を描く事で見えるようにする空間表現です。
物の表現の有り様で空間の質も決まる。
私にとっての創作活動は、自分の居場所となる精神的空間を絶対基準としての自然より学び求め続ける行為だと思っています。
 
 
 

細野稔人

HOSONO TOSHIHITO

二紀会委員、日本美術家連盟会員、埼玉県美術家協会参与、さいたま市美術家協会副会長、
さいたま市立うらわ美術館協議会委員
 
1932年
1959年
1974年
1976年
1991年
1992年
1997年

新潟県生まれ
二紀展初出品、褒賞受賞
ネーベ具象彫刻展を結成(日本橋三越)
二紀展菊華賞受賞
二紀展文部大臣賞受賞
文化庁主催現代美術選抜展招待出品
埼玉文化賞受賞
 
日本橋三越、日本橋髙島屋、日動画廊他個展多数。
新潟県立近代美術館、新潟市美術館、埼玉県立近代美術館、
佐久市立近代美術館他作品収蔵多数。

 
     

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