第62回板院展(東京都美術館) 「ウイリアム・モリスによるヤグルマギクの図」 180×180cm 2012年
ウィリアム・モリスの作品に出合ったのは何時頃か忘れた。モリスは身近な自然の中から、日常生活の親しげなるものを美しくしようとつとめてきたのだ。作り手、使い手双方にとって同時に喜びであるとのモリスの心に打たれた。文様化されたデザインの中に花、葉、茎などを全面に活気づけている。アカンサスの葉や柳葉の中に。パターンが空間効果を作り出し、春のいぶきを感じさせたりしている。 私の心の中にモリスが言っている。これからも人間の手によって作られていく美を墨の中に求めていく。
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