洋画

     
   
この作品のイメージは日頃テレビなどを見て日本各地の祭りや、若者がエンターテイメントに熱狂する有様が華やかで印象に残ったのと、私が1960年代末に描いた群集のイメージが重なって出来た。<br />
独立展の終了間際にハロウィンがあり、渋谷での映像を見たら私が絞り出したイメージと同じようなキャラクターが群れを成していて驚いた。驚くと共に、私は現代の世相をイメージに先取りしているのだという自負も生まれた。
2013年10月14日から26日まで、銀座のギャラリー福山で個展を開催させて頂いた。<br />
このギャラリーでの個展は14回目であり、画廊主の福山さんは私と同年生まれで、数ヶ月早生まれのお姉さんである。若い時からお世話になってきた。<br />
思いついたテーマを作品にしてここで展示して頂き、自分で客観視して次のステップに進んだ。<br />
感謝、感謝である。
絵を描くことは人間にとって大切な行為であると感じている。<br />
幼い子が絵を描くのは視覚的イメージを脳で結ぶ訓練になる。<br />
人間のイメージを持つ力は独創的な発想に不可欠な能力である。<br />
年老いても、写生する場合を考えると捉えた視覚的イメージを記憶し<br />
画面に再現するため頭脳をきびきびと活用しており老化を防いでいる。

   

 
 

石井武夫

ISHII TAKEO

独立美術協会会員、筑波大学名誉教授、元大阪芸術大学教授
 
1940年
1964年
1968年
1977年
1980年
1981年
 
1999年
2004年

千葉県生まれ
東京教育大学専攻科(絵画)修了
独立展初入選(76年小林賞、77年野口賞受賞)
第20回安井賞展佳作賞受賞
独立展独立賞受賞
筑波大学芸術学系助教授となる(92年教授、2004年名誉教授)
独立美術協会会員となる
文化庁芸術家在外研修としてパリ国立高等美術学校で研修
大阪芸術大学教授となる(11年定年退任)

 
     

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