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第66回創造展(東京都美術館)「古代エジプトの貴族」130.3×162.1cm
古代エジプト王朝の絵は、私が20年以上かけ描き通した課題です。
古代エジプト王朝の都であるテーベ(現代のルクソール)の遺跡に立った時に、巨大な列柱の建造物に圧倒されました。 その他の遺跡や、壁画に残された王朝の優美な装飾性と豪華な色彩に魅せられました。 次に、古代エジプトに於ける哲学です。それは、「太陽・星座・愛・生命・死生観・再生復活」を信じる人々の想いであり、願いにあると思いました。 エジプト壁画の平面画法に於ける技術と美意識の確かさ、この哲学と美学が3500年も変わることなく継続された事に感動しました。 そして、私は描きました。 王朝にふさわしい神聖の象徴の色「朱赤」を背景に、王妃や貴婦人の胸飾りや腕飾りに「黄金とラビスラズリー・トルコ石・真珠・ルビーなどの宝石」を散りばめました。 王妃や貴婦人の白い優雅な衣装が、夕暮れのナイル河の川風に揺れている。 宴が始まるのです、音楽が聞こえてきます。 私は、時空を越えて、古代エジプト王朝の世界に迷い込んでしまったのか、それとも再生復活を願い貴婦人に招かれたのかもと。 |
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清川嘉代KIYOKAWA KAYO
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