日本画

     
   

深山の木々は折れないように葉を落とし、小半年の雪の重みに耐える覚悟を据えているように思います。太古の昔から繰り返されて来た自然の摂理ではあるが、最近の異常気象には驚かされます。そんな中でも岳は座り続け、川は淀みなく流れ続けるのに、自然から学ばされる事と、対する畏敬の念を思わずにはいられません。


明治の始め寺子屋から小学校に変わり、その頃植えられた松も、150年近く世の中の移り変わりを見て来た。<br />
風雪に耐え、枝は折れくち果てたとは言え、松葉色濃く威風堂々のお姿で有る。<br />
しかし、世の流れに今は校舎にかつての子供達の声は無く、桜ふぶきの中「黄嘴歓鳴」が聞こえるだけで有る。

   

 
 

桑原逸庵

KUWAHARA ITSUAN

日本水墨院理事、魚沼彩月会主宰
 
1951年
1988年
1990年
2004年
2008年
新潟県生まれ
大嶋月庵に師事
日本水墨院展に初出品
第19回日本水墨院展で日本水墨院大賞受賞
第23回日本水墨院展で文部科学大臣賞受賞

 
     

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