日本画

     
   


太陽さんおはよう。<br />
   おはよう皆さん。<br />
   でも私はじっとしているんだよ。<br />
   皆の方がぐるぐる回ってるんだよ。<br />
ふーん、僕は太陽さんが水平線から顔を出す瞬間、とっても厳かな気持ちになるんだけど。<br />
   ……。

 

   

水野竜生展Vol.9 HARMONY (ギャラリー桜の木 銀座)「Harmony 京都人」162.1×130.3cm 2013年

昨年、合唱に参加した。
歌える人も歌えない人もいたので、
発声や腹式呼吸の説明を受けた。
歌う時に輪になって、
真ん中に向かって声を出す。
「まわりの人の声をよく聴いて」と言われた。
お隣や向こう側の人の声が少しずつ聞こえてくる。
そしてそれに自分の声を合わせていく。
パートに分かれて歌う。
うまくいくととても気持ちの良い一体感を味わえる。
(いつも描く時は一人なので、皆との調和の魅力を体感し感激)
自分が全体の中で主張しながら溶けていき、さらに高揚していく快感。
1+1=2でなくvery very goodな感じ。
これは魔法だ。
でも「自分の声をきちんと聴くこと」から始めなければならない。
この感じを主題にしたい。
1 自分の声を聴き(描きたいものは?絞らず沢山描く)
2 歌い(とにかく描く)
3 人、空間と響かせ(一旦、人の息遣いのある仮想空間にインストールして記録)
4 調和を楽しむ(画廊でみなさんと)
楽しみが楽しみを生んでいくような、
みんなが嬉しい展覧会になるといいなと思います。
そして、ご協力頂きました皆様には深く感謝申し上げます。
 
 

水野竜生

MIZUNO RYUSEI

ル・サロン会員
 
1964年
1989年
1990年
1991年
1992年
1994年
2000年
2004年
2008年
新潟県生まれ
東京藝術大学美術学部絵画科(日本画専攻)を卒業
渡仏。グラン・ショミエール、エコール・デ・ボザールで油彩画を学ぶ
上海で水墨画を学ぶ
ル・サロンで栄誉賞受賞、ル・サロン会員となる
個展を新潟県立近代美術館で開催(以後毎年個展を国内外で開催)
柏崎・妙光寺本堂落成記念として襖絵を制作
上海春季美術展で青年優秀芸術家栄誉賞受賞
陳輝との2人展〈日中国交回復35周年記念〉を北京・国立中国美術館で開催

 
     

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