日本画

     
   

栄華を欲しいままにする清盛は、白拍子・祇王を愛するが、白拍子・仏御前に心移りして、祇王を棄てる。祇王は、仏御前を慰めるために来て舞えと清盛に言われ、嫌々ながら清盛と仏御前の前で舞った後に、出家を決意する。その決意を表したのがこの作品で、私のイメージでは、バックは新緑のモミジでした。物語では、仏御前も祇王の庵を訪ねて出家し、共に生活することになります。


平家物語を題材にして連作しようと決意した始めの作品です。平清盛の暗殺計画が発覚し、一同は捕えられます。そのうちの一人、西光が激怒して詰問する清盛に、臆することなく応答している場面です。<br />
二人の顔は、私の創作です。それらしい雰囲気を感じ取って頂ければ幸いです。

   

 
 

中山正彦

NAKAYAMA MASAHIKO

新日本美術院副会長・運営委員、全日本歯科美術連盟会員
 
1941年千葉県生まれ。現在、新日本美術院副会長・運営委員。
新院展受賞8回。たびたび外遊し、花や人物を主なモチーフとする。

 
     

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