日本画

     
   

1965年ヨーロッパに旅する事があり、当時はアラスカ経由北極圏廻りの飛行でした。アラスカのアンカレッジ空港を離陸後、まもなく窓から眼下に見える氷河の崩落が目に入り、その光景に感動致しました。その頃は絵にする事すら考えてもおりませんでしたが、絵を描くようになった今、その時の感動を思い出し、どうしても絵にしたく、2012年夏、氷河をめぐる旅をしました。間近に観る様々の崩落の瞬間を描いてみました。


雁を描き度く、12月の寒い日、宮城県の伊豆沼に出掛けました。沼に着いてみると一羽の雁も居ません。現地の方に伺いますと、雁は日の出と共に沼を飛びたち、近くの刈入れ後の田に落穂を食べに行き、日暮れに帰沼との事。夕刻迄待つ事5時間、暮れの薄暗くなった東の空、西の空から矢になり輪になり帰って来ました。日中雁の替りに沼で沢山泳いでいた鴨を写生し、その時の一枚を水墨で描きました。

   

 
 

岡田桂山

OKADA KEIZAN

 
1936年
 
1992年
2003年
2005年
 
2006年
2008年

愛媛県生まれ
白井烟嵓・片桐白登に師事
日本南画院展佳作賞受賞(〜2002年まで受賞)
同展東京都知事賞受賞
同展特選
日本文人画府展佃堅輔クリティック賞受賞
同展東京都議会議長賞受賞
同展文部科学大臣賞受賞

 
     

一覧へ戻る