第45回日展(国立新美術館)「舞妓(先笄の儀)」162.1×112.1cm
京都には、祇園甲部をはじめとして、祇園東新地(旧乙部)、先斗町、上七軒、宮川町の五つの花街があります。全盛期の幕末には千人以上、戦前でも百人はいたという京都の舞妓さんも、五花街を合わせてもいまでは僅か五十人程。しかも生粋の祇園っ娘は極めて少なく、全国から憧れを抱いて集まった少女たちがそれぞれの花街で舞妓研修に入り、立ち座りから、箸の上げ下ろしまで、厳しく躾を受けるのです。
私は年々姿を消しつつある京の華、舞妓たちの雅なロマンの世界を、これからもずっとキャンバスに残し続けたいと願っております。
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