洋画

     
   

思えば絵画が私の中で大きくふくらんだのは、ヨーロッパ留学中であった。安井賞を受賞した翌年のことで心身ともに充実していて、あらゆるものを吸収したかった。生涯のテーマ[かたちびと]を続けようと思ったのもこの頃であり、人のいる生活空間の造形を40年も続けられたのは、これだけは人にゆずれないといった意志の力だと思っている。作品の数からみても、良くこれだけの作品をかいたと驚く。


2人の女性が花をいけている日常的な生活をテーマに制作しました。色彩は黒、白、緑、茶の4色で仕上げました。色彩も制限して、2人の人物も表裏一体の単純化で成功しました。

   

 
 

島田章三

SHIMADA SHOZO

文化功労者、日本藝術院会員、国画会会員、愛知県立芸術大学名誉教授
 
1933年
1957年
1960年
1961年
1967年
1980年
1990年
1999年
2001年
2004年
神奈川県生まれ
国展初入選、国画賞受賞
東京藝術大学美術学部専攻科(油画)修了
国画会会員になる
第11回安井賞受賞
第3回安田火災東郷青児美術館大賞受賞
第8回宮本三郎記念賞受賞
日本藝術院賞受賞、日本藝術院会員となる
愛知県立芸術大学学長(~07年)
文化功労者となる
 
2016年11月 逝去

 
     

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